不整脈の早期発見、早期治療を行っているセンターです。
患者さまにとって最善の検査・治療を提供します。
診断と検査
外来診療で「心電図」「ホルター心電図」「運動負荷心電図」「心エコー」などによる検査を行い、治療が必要な不整脈かどうかを診断します。さらに詳しい検査が必要な場合には、心臓内にカテーテルを入れて行う「電気生理検査」をします。
ホルター心電図
胸部に数ヶ所シール状の電極を貼り、心臓の動きを心電計に記録します。10分ほどで検査機器の装着は完了します。検査開始から24時間、眠るときも含めて装置をつけ続けていただきます。
イベントレコーダー
長時間、心電図を装着することで不整脈が出た時に記録を行う検査です。 短時間の心電図検査ではとらえにくい、日常の生活の中での心電図の変化を調べます。胸部にシール電極を貼り付け、心電図を記録するカードサイズの小型軽量記録器を携帯します。検査期間は最長で1ヶ月です。
植込み型心電計(ICM)
よく失神するけど原因がわからない、または原因不明の脳梗塞において原因となる不整脈が心臓にないか調べるために使用されます。
ICM は、左胸の皮下に植え込むだけのとても薄い医療機器です。
治療について
頻脈性不整脈の治療は、服薬によるものと、「カテーテルアブレーション」「植込み型デバイス治療」があります。ただし、服薬だけでは頻脈発作を起こしにくくすることはできても、突然死の予防や根治はできません。
当院ではカテーテルを用いた治療「カテーテルアブレーション」を積極的に行います。
徐脈性不整脈の治療は、内服薬では効果が安定しないことが多く「ペースメーカーの植込み手術」を行います。
カテーテルアブレーション
カテーテルアブレーションとは、不整脈を引き起こす原因となる部位に対してカテーテルを使用して焼灼を行い、正常なリズムを取り戻す治療法です。
「発作性上室性頻拍」「心房頻拍」「心房粗動」「心房細動」「心室頻拍」などの頻脈性不整脈にはカテーテルアブレーションが有効です。
中でも「心房細動」は、動悸・息切れ症状だけでなく、「心原性脳塞栓症」の原因となるため、早期にアブレーション治療を行って根治させなくてはなりません。
当院では、心房細動の罹患期間の短い「発作性心房細動」はもちろんのこと、「持続性心房細動」への進行を認めた患者さまに対しての治療成功率にも定評があります。